両親が認知症になる。

〜波乱万丈!在宅介護物語〜

在宅介護での簡単な地震対策

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最近、日本各地で地震が多発。

日本は、地震の活動期に入っていると言われ

南海トラフや首都直下型が懸念されています。

 

私は1995年の阪神淡路大震災を経験しました。

私が住んでいた地域は震度6

地震が起きた時、揺れが大き過ぎて

私は何もできませんでした。

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私は、右半身麻痺の母親を

在宅で介護をしています。

 

自身の地震発生時に何もできなかった経験から

巨大地震に備えて準備をすることが大事だと思い

今すぐにできる3つの地震対策を実施しました。

 

まずは、家具の固定。

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母のベッドの隣にタンスがあります。

 

このタンスは、コンセントの位置や

私が介護をする上での動線などの兼ね合い、

そして、タンス自体が重たいということで

動かすことができません。

 

だから、突っ張り棒で家具を固定しました。

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あと、このタンスは、

上下2つに分かれているので

境目を布テープで固定しました。

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突っ張り棒と布テープだけで

手で押してもびくともしません。

 

ただ、家具が固定されたからといって

巨大地震で絶対に倒れないかというと

それは、わかりません。

 

ただ、固定することで倒れにくくし、

倒れるまでのロスタイムで、危険を回避する。

という意味でも、固定する価値はあります。

 

まぁ、固定した家具が倒れるということは、

家が崩れるレベルなので、

どうしようもありません。

でも、しないよりもしたほうがいいと思います。

 

次は、備蓄の準備

地震など災害時は、停電や物流の分断などで

水や食料が足りなくなることが考えられます。

 

だから、我が家では、

水と食料の備蓄を準備しました。

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写真のように

水、カンパン、缶詰め、ゼリーなどを用意。

常温で長持ちする物が好ましいと思います。

 

災害時、私はカンパンやカロリーメイトなど。

母は飲み込む力が弱いので

ゼリーやフルーツの缶詰め、

レトルトのおかゆ介護食を食べさせる予定。

レトルト食品は、日持ちするので

備蓄するには最適です。

 

あと、私が住んでいる市から高齢者向けに

災害備蓄品が送られてきました。

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レトルト食品、ゼリー、スプーン、おしぼり。

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排便処理セット。

本当にありがたいです。

 

水と食料は、3日分あればいいと思います。

あとは、火が使えれば、カップラーメン。

栄養面を考えて、野菜ジュースも有効です。

 

食料以外では、

懐中電灯やラジオも用意する必要があります。

 

最後は、整理整頓

これは、避難経路を確保するためです。

地震など災害が起きた時に私は、

母を車椅子に乗せて避難しないといけません。

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そんな状況で、物が散乱していたら

車椅子で避難することが難しくなります。

 

だから、避難経路になる寝室から玄関、

庭を日頃から掃除・整理整頓をし、

介護で必要な物以外は、

置かないようにしています。

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地震対策は、普段からの心がけが大切です。

 

私が実施した地震対策は、

  • 家具の固定
  • 備蓄の準備
  • 整理整頓

簡単にできることばかり。

 

家具の固定は、突っ張り棒をネットで購入。

設置も10分程で済み。取り外すのも簡単。

 

備蓄の準備のために用意した水や食料も

普段の生活で、喉が渇けば水を飲めばいいし、

お腹が空いたら食べればいい。

あとは、補充すればいいだけの話です。

 

整理整頓は、普段から普通にやれば、

気持ちがいいし、体にもいい。

健康にも地震対策にもなって一石二鳥。

 

これらの地震対策は、

日常生活でも役に立ち、

やって損はないと思います。

備えあれば憂いなし!

 

また、他にも地震対策は、あると思うので

見つかれば、少しずつやっていこうと思います。

 

地震はいつ起こるか、わかりません。

起きた時にパニックにならず、

冷静に対応すれば、助かる確率が上がります。

 

我が身と愛する家族の命を守るために

備えることが重要です。

 

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介護に携わっている人へ

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私は両親が認知症になって

介護生活を送っている。

 

私が介護をして、わかったこと。

それは、介護に携わっている人は凄い!

ということ。

 

人の排泄の処理をしたり

認知症の人の安全を守ったり

介護をしている人の頑張りがなければ

事故やトラブルが増えて

世の中はめちゃくちゃになる。

 

介護職や身内を介護している人は大変だと思う。

でも、自分がやっていることに誇りを持ち

自分を労ってほしい。

 

介護に携わっている人へ

いつもありがとう!

 

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母のぬくもり

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私は、母の介護をしている。

母は、認知症失語症脳梗塞で右半身麻痺。

 

母の介助は、

トイレと下半身の着替えはベッドで。

上半身の着替え・食事・歯磨きは、

車椅子で全介助。

 

そんな母を毎朝、起こす時

布団をめくると暖かい。

母は今も昔も体温が高い。

私は、そんな暖かい布団を片付けながら

思い出すことがある。

 

私は小さい頃、母の隣で寝ていた。

冬休みの朝。

早起きをする母の布団に潜り込んで

眠ることが心地良かった。

 

母が寝ていた布団は暖かい。

遠くで母が忙しく動く音を聴きながら

母のぬくもりに包まれ、私は夢心地。

 

介護をするようになって

私はまた、母の隣で寝ている。

今は毎朝、私が忙しく動く音で

母は目を覚ます。

 

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さみしい母の背中

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母が右足に大火傷を負い、

皮膚移植を受けて入院していた、ある日。

いつものように母を見舞いに病院へ。


休憩室へ行くと

車椅子に乗っている白髪の女性がいる。

随分と痩せて小さくなっている母だった。

 

この頃の母は、

入院生活が長く、いつも不機嫌。

私は母にお茶を差し出すが、母はそっぽを向く。

 

「また、来るわ」と言い、歩き出す私。

3歩程歩き、振り返る。

車椅子に乗っている母の背中を見て

私は、さみしさを感じた。

 

帰り道、私は幼少期に母がパートに行くため

親戚の家に預けられたことを思い出していた。


親戚の家に着き、

母が私に「それじゃあね」と言い

母はパートに向かう。


歩き出した母の背中を見て

私は、さみしさを感じた。

 

大きさは変わっても

母の背中は、さみしい。

 

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