今を生きる介護日記

認知症・失語症・脳梗塞で右半身麻痺の母を介護

父の悪口は絶えない

どうも。さとやです。

 

父が亡くなって3週間。

毎日、父の遺骨の祭壇に線香をあげて

父が好きだったバナナや甘いものを

お供えしています。

 

父は駄菓子屋の息子で

本当に甘いものが好きだったんですが

戦時中生まれの父の幼少期は、

世の中全体が貧しく

満足に食べ物を食べられなかったと思います。

 

そう考えると父は、食べ物への執念は凄かった。

甘いものだけではなく、お酒やコーヒー、

天ぷらなど脂っこい物、カップラーメンも好きで

なりふり構わず食べている父の姿を

よく思い出します。

 

あまり、体に良い物を食べている印象は少なく

タバコも吸っていました。

そう考えると79歳まで生きることができたのは、

母の食事管理の賜物です。

我が家の食事は、野菜と魚が多く

母は健康に気を使っていました。

 

そんな母の気持ちを知らずに

好きな物を食べまくっていた父。

祭壇に甘いものを供えながら

「そういえば、お父さん。

好き嫌いなかったなぁ。

本当にいやしかったもんなぁ」

と毎日、私は笑って拝んでいます。

 

食べ物に対しての執念は、

認知症になってからひどくなり

夜中に家中の食べ物を食べまくったり

近所の柿の木の柿をとって食べたり

挙げ句の果てには、ティッシュペーパーまで

食べていました。

 

最後は、施設に預けた父ですが

在宅で介護している時は大変でした。

父のことを思うと懐かしい気持ちになると共に

「食べ物にいやしい父」を思い出し

父の悪口を言ってしまいます。

 

まぁ、生きていても死んでいても

父の悪口は絶えません(笑)

 

それでは、また。