今を生きる介護日記

認知症・失語症・脳梗塞で右半身麻痺の母を介護

母の背中

どうも。さとやです。

 

2019年。母が右足に大火傷を負い

皮膚移植を受けて

入院していた時の話です。

 

いつものように母を見舞いに病院へ。

休憩室へ行くとポツンとひとり

車椅子に乗っている白髪の母がいました。

 

随分と痩せて、以前に比べると小さくなった母。

この頃は、入院生活が長く

母は、いつも不機嫌でした。

 

私は母にお茶を差し出しましたが

母はそっぽを向きます。

「また、来るわ」と言い

私は帰ろうとしましたが

母が気になり、振り返ります。

 

車椅子に乗っている母の後ろ姿を見て

私は、さみしさを感じました。

 

帰り道、私は幼少期に、母がパートに行くため

親戚の家に預けられた時のことを

思い出していました。

 

親戚の家に着き

母が私に「それじゃあね」と言い

母はパートに向かいます。


歩き出した母の後ろ姿を見て

私は、さみしさを感じていました。

 

背中の大きさは変わっても

母の後ろ姿は、いつもさみしい。

でも、母の背中を見て私は育ちました。

 

それでは、また。